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浅草九劇版ミュージカル『春のめざめ』が12月再演、出演者オーディションも実施

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2022年7月に浅草九劇で上演された、株式会社レプロエンタテインメントの製作によるミュージカル『春のめざめ』が、2023年12月に同じ浅草九劇で再演されることが決定した。演出は、2022年同様、奥山寛が担当する。なお、この公演に向けた少年少女たちの全生徒(11役)の出演者のオーディションが3~4月に開催されることも発表された(オーディション詳細は浅草九劇公式HPを参照のこと)。

ミュージカル『春のめざめ』(Spring Awakening)は、フランク・ヴェデキントが19世紀末のドイツを舞台に少年少女たちの思春期を通し、それに対する大人たちの抑圧、その結果として招くこととなる悲劇を書いた同名戯曲を原作として、スティーヴン・セイターの台本・歌詞と、ダンカン・シークの音楽によってリクリエイトされた、ロック・ミュージカルである。オリジナル・プロダクションはオフ・ブロードウェイを経て2006年にブロードウェイ初演。リアルな性表現を含む作品ながら、完成度の高い舞台が観客たちの熱狂的支持を集め、第61回トニー賞ミュージカル部門では最優秀作品賞を含む8冠を受賞した。また、リア・ミシェル、ジョナサン・グロフ、ジョン・ギャラガーJR、スカイラー・アスティンら、初演当初は無名だったオリジナル・キャストたちは、本作をきっかけに注目を集め、今をときめく人気俳優へと羽ばたいていった。日本では、オリジナル・プロダクションに準拠した日本語版が2009年~2010年に劇団四季によって上演された(主役メルヒオールを柿澤勇人が演じた)。一方、2014年~2015年にはデフ・ウェスト・シアターによるリヴァイヴァル・プロダクション(演出:マイケル・アーデン)も、劇団の本拠地ロスアンゼルスで上演、2015年~2016年にはブロードウェイに進出、トニー賞(リヴァイヴァル作品賞)にもノミネートされた。

2022年7月に本作を上演した浅草九劇は、<人を育む劇場>というコンセプトのもと2017年3月に芸能の聖地・浅草に開業、貸館のみならず自主事業にも力を注ぎ、2021年からは、本格的なミュージカルを小劇場の距離感で楽しめる企画を開始した。その第一弾だったオフ・ブロードウェイミュージカル『キッド・ヴィクトリー』で演出を担当した奥山寛が、第二弾となる『春のめざめ』でも演出を手掛け、翻訳・訳詞は金子絢子が担当した(2023年12月も引き続き担当)。なお、2022年の『春のめざめ』は、浅草九劇「タイムライン」賞(実質的な観客賞)を受賞した。

■演出・奥山寛 コメント

2022年7月に上演致しましたミュージカル『春のめざめ』の再演が決定し、またあの世界に関われること嬉しく思います。この作品に登場する各キャラクターはとても個性的で、物語を魅了する人物達です。皆さまと、共に作品創りが出来ることを楽しみにしております。

奥山寛

奥山寛


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